
おはこんばんチワワ。
こがねむし様です。敬え。

いきなり何だコイツ。
近年リリースされた【遊戯王マスターデュエル】の影響もあり、最近になって遊戯王を始めた方や、昔やってて復帰した方も多いかと思います。
この記事ではそんな初心者~中級者たちに向け、ダイヤ帯常連のこがねむしが「デュエル中に気を付けるべきプレイング」について、問題形式で解説していきます。
この記事を読めば「脱初心者」どころか、「ダイヤモンド1到達」も充分に可能です。

もう「ダイヤ1常連」って言えないの草

ぐう!

「ぐうの音」を大声で出すな。

遊戯王は【先攻有利】

前提として遊戯王は圧倒的に先攻が有利です。
一応、後攻は最初のドローフェイズに1枚引けますが、先攻のアドバンテージに比べれば1枚の差などカスです。

遊戯王が「コイントスゲー」などと揶揄される理由です。「揶揄」というか単なる事実です。
しかし、そうは言ってもコイントスで先攻を取れる確率は50%であり、ダイヤ1登頂を目指すのであれば後攻でも勝つ必要があります。

全体の勝率が6~7割あれば登れると言われています。

ちなみに俺は先攻勝率が80%、後攻勝率が40%くらいです。
ゲーム性がウンチである以上、先攻有利なことはもう仕方が無いので、後攻での勝率をどれだけ50%に近付けられるかが肝要です。
そこで必要になるのがプレイングです。
遊戯王マスターデュエルで大切なプレイング

遊戯王をプレイする上で大切なデュエルスフィンクスを3つ紹介。
其の1「諦めない」


いきなり精神論かよ……
と思ったそこのあなた。

俺はそんなしみったれた話をするつもりはない!この餅カエル共め!

害獣呼ばわりすんな!
例えばの話。
折角こちらが先攻なのにも関わらず、相手が都合よく【灰流うらら】や【無限泡影】を乱発してきて完全に初動を止められたとします。
すると何故かここで降参してしまう人が多いのです。

気持ちは分かるけど一瞬だけ待つお。

「お」言うな。
もしかしたら、「都合よく」見えていた相手の手札には手札誘発しかないかもしれないし、展開に必要なパーツがないかもしれない。

(野生種)
どうせ降参するなら相手が動けるかを見てからでもいいじゃんってこと。

あ、野生の【灰流うらら】だ!こりゃ眺めるしかねーぜ!
また例えばの話。
デュエリストなら誰しも「こちら側の優勢だったのに相手が都合よくドローしてきたカードでひっくり返された」って経験ありますよね?

萎えるよね。
しかしこれは逆も然りです。
「こちら側がどんなに劣勢でも都合の良いカードを引けるかもしれない」ということです。


(野生種)
どうせ降参するならドローしてからでもいいじゃない!ってこと。

パンが無ければお菓子を食べればいいじゃない!ってこと。
其の2「手札誘発を見抜く」

マスターデュエルはご親切にも「優先権」が可視化されています。

「優先権って何?」という方はこちらの記事へどうぞ。
相手に優先権が移ったタイミングを見れば、手札誘発の種類が分かることがあります。
例えば、こちらが先攻で【クリッター】を召喚した瞬間に初めて優先権が移ったとします。実はこの状況だけで手札誘発の種類がかなり絞られます。
このとき発動条件を満たしていない【灰流うらら】【屋敷わらし】【幽鬼うさぎ】【DDクロウ】【ドロール&ロックバード】は除外。
【増殖するG】【ディメンション・アトラクター】はモンスターの有無に関係なく発動できるため、ドローフェイズ、およびスタンバイフェイズに優先権の移動が無かった時点で除外。(※同様の理由で【サンダー・ドラゴン】系と【機巧蛇-叢雲遠呂智】も除外。)
この時点で考えられる手札誘発は【エフェクト・ヴェーラー】【無限泡影】【浮幽さくら】です。

【浮幽さくら】はどうにもなりませんが、他の2種なら釣り行動で撃たせるといったケアが可能です。手札に余裕があればですが。

種類が分かっていれば少しは対処しやすくなるね。
このようにマスターデュエルではゲーム仕様から得た情報を使って戦術を組み立てることも可能です。

手札誘発は種類が多く、最初の内はチンプンカンプンかもしれませんが、嫌でも大量に浴びることになるのですぐに全て覚えられます。ご安心を。

嫌なこと言うんじゃないよ全く。
其の3「運も実力の内」

実物の紙を使った遊戯王OCGと、遊戯王マスターデュエルとでは非常に大きな違いがあります。
それは対戦相手が目の前にいないことです。
もしかしたら相手は電車に乗っているかもしれないし、仕事中に隠れてプレイしているかもしれないし、今まさにデュエル配信をしているかもしれないし、借金取りに追われているかもしれないし、香川県民だから1時間しかプレイできないかもしれない。
次の瞬間には何らかのアクシデントで通信が途絶えたり、降参してくる可能性もあります。
そうなればどんなに劣勢でもアナタの勝利です。
このように、諦めなければ思わぬ形で勝利を拾えることもあります。

ただし、放置して時間稼ぎとかは論外です。
あくまで「勝てる可能性がある内はギリギリまで頑張りましょう」という話です。勝てる見込みもないのに遅延プレイをするのが許されるのは俺だけです。

良いこと言ってると見せかけてクズかお前。
プレイングに関する問題集

デュエル中に遭遇する頻度がそれなりに多く、且つプレイングが勝敗に影響を及ぼす場面の問題集です。
Q1,【ヌメロン・ネットワーク】の適切な除去タイミングは?
相手が【ヌメロン・ネットワーク】を発動してきました。こちらのフィールドには【サイクロン】を伏せてあります。適切な破壊タイミングは?
フィールド魔法
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに、発動条件を満たしている「ヌメロン」通常魔法カード1枚をデッキから墓地へ送って発動できる。この効果は、その魔法カード発動時の効果と同じになる。
(2):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、自分フィールドの「ヌメロン」XモンスターがX素材を取り除いて効果を発動する場合、X素材を取り除かずに発動する事もできる。
速攻魔法 (1):フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。

余談ですが、【サイクロン】が登場した「マジックルーラー」は禁止カードのオンパレードです。20年以上前のパックとは思えないくらいヤバイです。

ってか、その【サイクロン】自体も今でも割と通用するしね。
解説
答えは2通り考えられます。
「1,相手が【ヌメロン・ネットワーク】の①の効果を発動した瞬間」と「2,相手が【ヌメロン】モンスターで攻撃してきた瞬間」です。

まあ、1のタイミングで99%大丈夫です。
初心者がやりがちなミスとして挙げられるのは、【ヌメロン・ネットワーク】自体の発動時に【サイクロン】を撃ってしまうというものです。
すると、もしも相手の手札に2枚目の【ヌメロン・ネットワーク】があった場合、普通にそちらを発動されてしまいます。
しかし、【ヌメロン・ネットワーク】の①の効果を発動した瞬間に破壊すれば、2枚目を持っていたとしても①の効果を使うことはもうできません。

「回数制限アリのカードを破壊(無効化)するのは、その効果を使わせてから」と覚えましょう。
このプレイングが勝敗に影響を及ぼす場面は多く、メジャーな【ふわんだりぃずと謎の地図】なんかに対しても同様のプレイングが求められます。
フィールド魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。手札からレベル1の「ふわんだりぃず」モンスター1体を相手に見せ、見せたモンスターとはカード名が異なる「ふわんだりぃず」カード1枚をデッキから除外する。その後、見せたモンスターを召喚する。
(2):相手がモンスターの召喚に成功した場合に発動できる。自分は「ふわんだりぃず」モンスター1体を召喚する。

ふわんだりぃず嫌い。
2つ目の答えに挙げた「相手が【ヌメロン】モンスターで攻撃してきた瞬間」というのはそこそこ独特です。
実は【ヌメロン・ネットワーク】の①の効果にチェーンして破壊したとしても、相手のヌメヌメオ●ニーが止まらない場合があります。

オ●ニー言うな。
それは相手の手札に【2枚目のヌメロン・ネットワーク】+【ヌメロン・ダイレクト】がある場合です。
通常魔法 (1):自分のフィールドゾーンに「ヌメロン・ネットワーク」が存在し、自分フィールドにモンスターが存在しない場合に発動できる。EXデッキから「ゲート・オブ・ヌメロン」Xモンスターを4体まで特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに除外される。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は1回しかモンスターを召喚・特殊召喚できない。
2枚目の【ヌメロン・ネットワーク】の①の効果は使えないですが、手札の【ヌメロン・ダイレクト】を直接発動することは可能です。
そういう交通事故をケアできるのが2つ目の答えである、「相手が【ヌメロン】モンスターで攻撃してきた瞬間」です。

ヌメロンモンスター達はネットワークが無ければ無能です。
しかし、相手が【リミッター解除】を持っていたら普通に8000ダメージ喰らうので、「こちらに攻撃を耐えられるモンスターがいる」+「相手がヌメロン達を素材に出してきたモンスターを処理できる」という2つの条件を満たすときの裏芸みたいなものです。

手札に【サンダーボルト】とか【心変わり】があるなら、2つ目のパターンは結構おすすめですよ。相手に与える精神的ダメージがより大きいですから。

性格悪っ
※こがねむしはコントロール奪取に優れた【魔界劇団】使いなので、相手に大型モンスターを出させるためによくやります。性格悪いですね。
安くて強い【魔界劇団】のデッキレシピはこちら
Q2,【左腕の代償】を【灰流うらら】で止めるべきか?
相手が【左腕の代償】を発動しました。こちらの手札には【灰流うらら】があります。止めるべきでしょうか?
通常魔法 このカードを発動するターン、自分は魔法・罠カードをセットできない。 (1):このカード以外の自分の手札が2枚以上の場合、その手札を全て除外して発動できる。デッキから魔法カード1枚を手札に加える。
チューナー・効果モンスター 星3/炎属性/アンデット族/攻 0/守1800 このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。 (1):以下のいずれかの効果を含む魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、このカードを手札から捨てて発動できる。その効果を無効にする。 ●デッキからカードを手札に加える効果 ●デッキからモンスターを特殊召喚する効果 ●デッキからカードを墓地へ送る効果

え、止めないの?

別に止めてもいいけど。
解説
答えは「相手のデッキが60枚なら止めない方が良い」です。
【左腕の代償】には手札を失うという厳しい発動条件がありますが、そうまでしてサーチしたいカードは自ずと限られます。
筆頭候補は大量の墓地肥やしを行う【隣の芝刈り】、第二候補は主にインフェルノイドで採用される【名推理】【モンスターゲート】です。
これら全て【灰流うらら】で止まります。

(野生種)
だったらそっちを止めた方が気持ち良いよね?って話。
少なくとも私は気持ち良いです。

手札に加えるのは9割がた【隣の芝刈り】ですが、もしも【モンスターゲート】なら発動にリリースが必要な分、明確にボードアドバンテージも稼げます。
大して違いが無いように見えるかもしれませんが、相手のデッキ内の墓地肥やしカードを1枚減らせるのですから、相手が次のドローフェイズで打開できる可能性も確実に減ります。

一度は【灰流うらら】が無いと思わせられる分、相手に与える精神的ダメージも大きくなるしね。

お前それしか考えてないの?
これに対して相手のデッキが40枚くらいの場合、何を持ってくる気か分からないので止めた方が良いです。
手札を失ってまで持ってくるほどのキーカードな上、おそらく【灰流うらら】は効かないですから。

【終焉のカウントダウン】とかじゃね?(ハナホジ
Q3,【灰流うらら】と【増殖するG】
相手が【緊急テレポート】を発動しました。こちらの手札には【灰流うらら】と【増殖するG】があります。絶対に展開を阻止したい場合、どちらを発動するのがいいですか?
速攻魔法 (1):手札・デッキからレベル3以下のサイキック族モンスター1体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターは、このターンのエンドフェイズに除外される。
効果モンスター 星2/地属性/昆虫族/攻 500/守 200 このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できず、相手ターンでも発動できる。 (1):このカードを手札から墓地へ送って発動できる。このターン、以下の効果を適用する。 ●相手がモンスターの特殊召喚に成功する度に、自分はデッキから1枚ドローする。
チューナー・効果モンスター 星3/炎属性/アンデット族/攻 0/守1800 このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。 (1):以下のいずれかの効果を含む魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、このカードを手札から捨てて発動できる。その効果を無効にする。 ●デッキからカードを手札に加える効果 ●デッキからモンスターを特殊召喚する効果 ●デッキからカードを墓地へ送る効果

ちなみにこちらの初動札は手札に揃っている状況です。

相手の展開さえ潰せれば一気に優勢ってことだね。
解説
俺が考える正解は「絶対に止めたいのであれば【灰流うらら】」です。

でも【増殖するG】の方が強力じゃない?
と思ったそこのあなた。

本命は【増殖するG】なのでそれで合ってます。

いや合ってるんかい。
この問題のポイントは「相手の行動の上を取れるか?」という点にあります。
最初に【増殖するG】を発動した場合、相手の手札に【増殖するG】を止められるカードがあった時に上を取ることができなくなります。

しかし最初に【灰流うらら】を発動した場合、相手の出方を見て【増殖するG】を上から投げることができます。


でも相手も【灰流うらら】を持ってたら流石に諦めるしかないね。

とおもーじゃん?
この問題は「絶対に展開を阻止したい場合」のプレイングなので、もう1パターン紹介します。
もしこちらの【灰流うらら】に対し、相手が【墓穴の指名者】or【抹殺の指名者】を撃ってきたら、一旦それを通してしまうという選択肢もあります。


こうすれば相手が【灰流うらら】をリストバンドに仕込んでいても【増殖するG】を通せます。【増殖するG】で引ける枚数が1枚減る代わりに、より確実に通せるぞ。

でも相手の手札に【灰流うらら】が残っちゃうね。

相手が撃ったのが【墓穴の指名者】だった場合、返しのこちらのターンの間も【灰流うらら】は無効だから気にしなくていいぞ餅カエル。

あ、それもそうか。
ってかさりげなく害獣扱いやめろ。
終わりに。

遊戯王は運ゲーです。
カードゲームである以上、ランダム要素を含むのは当然ですし、コイントス運なんてマジでどうにもなりません。
しかしどんなにクソみたいな展開でも「その時の手札で最善を尽くすこと」はできます。

「最善を尽くす」とはつまり、「相手に可能な限り精神的苦痛を与える」ということです。

お前そればっかりだな。
ただ漫然と発動できるカードを発動するのではなく、常に相手が何をしようとしているのかを考えること。それはつまり自分のプレイングの意図を説明できるようになること。それが最も大切なことです。
今は右も左も分からない初心者デュエリストのみなさんが、いつか遊戯王の闇に堕ちてくる日を楽しみにしています。

お前は本当にそれでいいのか?
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